「料理が下手だ」を克服するトレーニング|運動神経を高めよう(3)
いわゆる運動神経は「リズム」「バランス」「変換」「反応」「連結」「定位」「分化」の7つの能力に分類される。このうち「分化」「定位」という2つの能力が乏しいと、料理が下手だ、という。
取材・文/井上健二 撮影/小川朋央 スタイリスト/高島聖子 ヘア&メイク/天野誠吾 監修・指導/齊藤邦秀(ウェルネススポーツ)
(初出『Tarzan』No.766・2019年6月13日発売)
距離感を測り、細かく動く。球技力向上にもひと役買う。
料理ベタだといっても、味付けが悪いとか盛り付けにセンスがないといった類いの話ではない。材料を飛び散らかさずにフライパンを振ったり、包丁でタマネギをあっという間にみじん切りにしたりといったフィジカルな領域がテーマだ。
こうした能力の欠如は、道具を扱うスポーツが不得手なケースと根っこの部分は共通する。対象との距離感を測り、手足を細かく動かす「分化」の能力が低すぎるのだ。
箸とピンポン球とフライパンを用い、「定位」と「分化」をランクアップさせよう。さらに食べ歩きで味覚に磨きをかけ、盛り付けのコツを学んだら鬼に金棒。料理上手の称号を得る日も近い。その頃には、球技までも上手になっていそう。各30秒〜60秒を1〜2セット、遊び感覚で行おう。