「このスパイクとトレーニングシューズが、ラグビー選手でいるための“土台”です」(女子ラグビー選手・鈴木実沙紀)

text: Kai Tokuhara photo: Yoshio Kato illustration: Shinji Abe

初出『Tarzan』No.790・2020年6月25日発売

鈴木実沙紀選手は、若くして10年以上の日本代表歴を誇る日本屈指のトップラガーウーマン。“クールビューティ”という表現がぴったりなそのルックスとは裏腹に、フィールドでは主にスクラムの中心を担うパワーポジション「フッカー」や攻守の要となる「フランカー」など、FWのキーポジションを務める。

そんなタフさとしなやかさを兼ね備えた彼女のプレーを支えるのが〈アンダーアーマー〉のシューズだ。

鈴木実沙紀(すずき・みさき)
鈴木実沙紀(すずき・みさき)/1992年、神奈川県生まれ。東京山九フェニックス所属。13歳でラグビーを始め、これまで7人制と15人制の両方で女子日本代表として活躍。来年の女子ラグビーW杯出場を目指す。

「まずスパイクですが、私は扁平足に加えてくるぶしの下に外脛骨が結構出ているので合うものが少ないんです。横幅が狭いとダメですし、広すぎると遊びが出てしまうので。

その点このスパイクは私の特殊な足にしっかりフィットしてくれるので2年ほど同じモデルを愛用しています。これは靴底のポイントが固定式と取り替え式のミックスタイプでフランカーの時に履くもの。フッカーでプレーする試合はスクラムでより踏ん張りが利くようにポイント全取り替え式のもっとゴツいタイプを選びますね」

そしてトレーニングシューズはフィット感に加えてクッション性にも重きを置く。

UA RUGBY CORESPEED HYBとUA HOVR Phantom/SE
スパイクは《UA RUGBY CORESPEED HYB》、トレーニングシューズは《UA HOVR Phantom/SE》。機能性はもちろんデザインもお気に入りだとか。「試合や練習で身につけるものが限られる分、やっぱりシューズの見た目の可愛さというのは選手間でも会話が弾むポイントですね」。

「足首の部分がきゅっと絞られているので、ウェイトトレと動きが激しいサーキットトレの両方でしっかり足をホールドしてくれます。またクッションは強すぎると痛めたことのある膝に負担がかかるのですが、そこも程よい具合なので重宝しています」

まさにカラダと“一心同体”だ。

「この2足こそ、私がラグビー選手でいるために絶対に欠かせない“土台”ですね」