「自分らしい“攻め”ができるのは、ゴーグルとヘルメットのおかげ」プロスノーボード選手・片山來夢

text: Kai Tokuhara photo: Yoshio Kato illustration: Shinji Abe

初出『Tarzan』No.799・2020年11月5日発売

スノーボードは身に着けるギアがとりわけ多いスポーツの一つだ。それだけにどのようなギアを選ぶかでパフォーマンスに大きく差が出るのだと、日本の男子ハーフパイプシーンを牽引する片山來夢選手は語る。

「身に着けるアイテムの中で何か一つでも信頼性が欠けてしまうと競技に100%集中しづらくなってしまうので、メーカーとの信頼関係はもちろん、ギア開発に自分の滑りを的確にフィードバックするなどのコミュニケーションもとても大事ですね」

プロスノーボード選手・片山來夢
片山來夢(かたやま・らいぶ)/1995年、静岡県生まれ。10代の頃からハーフパイプのトップライダーとして世界を舞台に活躍。2018年の平昌五輪で7位、同年と翌19年のUSオープンでは2年続けて準優勝。

足まわりを支えるボードやブーツは言わずもがな、片山選手は持ち味であるアグレッシブな回転技や浮遊感たっぷりなハイジャンプを繰り出すうえで特に〈アノン〉のゴーグルとヘルメットが欠かせないと言う。

プロスノーボード選手・片山來夢
アメリカブランド〈アノン〉のゴーグルは磁力によって素早いレンズ交換を可能にするMAGNA TECHを搭載。この《M3》はクラシックなフォルムも特徴。《HELO 2.0 HELMET》は、ダイヤルで着用具合を調整できるBOA®フィットシステムに加え、湿気を逃がすベンチレーション機能も秀逸。

「僕が最も重要視しているのは“視界”。その点でこのゴーグルはレンズがワンタッチで取り替えられるのでスタート直前に天候が変わってもあたふたせずに済みますし、フィット感も抜群なので視界がぶれる心配もありません。

またヘルメットに求めるのは安全性と軽さ。大自然の雪山で行うスポーツなので一つの転倒が命に関わることもあります。それだけに頑丈なヘルメットは必須ですが、これは軽くて通気性もいいので着用のストレスがほとんどないのがいいですね。この2つがあることで、不安を最小限にして滑りに集中できるんです」

もちろんデザインにもこだわっている。

「特にゴーグルはクラシックな形が気に入っています。やっぱりスノーボーダーですので、見た目のカッコよさは外せません!」