間違ったヘアケアを見直そう。健やかな髪をつくる「基本の洗髪」
見た目の印象を大きく左右する髪。トラブルのない健やかな髪を維持するには毎日のヘアケアが何より大切だが、実は間違ったやり方をしている人が多い。まずは基本の洗髪方法を押さえて、正しいヘアケアを実践しよう。
取材・文/森山和子 撮影/吉松伸太郎 ヘア&メイク/斉藤琴絵
初出『Tarzan』No.844・2022年10月20日発売
頭皮と毛髪の専門サロンとして2002年にオープン以来、ヘアケアに関する正しい知識とメソッドを提唱し続けている〈Salon de Rejue〉。
代表の永本羚映子さんは、「間違った洗髪法を行っている人があまりにも多い」と危惧している。いつまでも健やかな毛髪を維持するために、まずは正しい髪の洗い方を押さえよう。
目次
ポイントを押さえれば簡単「基本の洗髪」
髪の未来を考え、トラブルのない健やかな髪を手に入れたい。そのために、基本となるスタンダードな洗髪方法を知ろう。
一見多く見えそうな7STEPは、どれも欠かすことができない重要なポイントを解説したもの。難しいことは何もない。今日からトライ!
今回、使ったアイテムはこちら!
左:フケやかゆみが気になる敏感な頭皮にも。《キュレル 頭皮保湿ローション》120mL 1,430円(編集部調べ)。WEBサイト
中央:頭皮まで揉み込み、マッサージできる処方。《アスレティア スカルプ&ヘア トリートメント》250g 4,950円。たっぷり泡立つノンシリコン処方。《アスレティア スカルプケア シャンプー》300mL 4,400円。 WEBサイト
右:《ヘアブラシ》編集部私物
① 最初に乾いた状態でブラッシング
まずは乾いた状態でブラッシング。髪についたほこりや脂を浮き上がらせて汚れを落としやすくするだけでなく、絡みやもつれをほどいて切れ毛の原因を解消。
② お湯で汚れの大半を落とす
40度ほどのお湯で髪と頭皮をしっかりとすすぎ、ブラッシングで浮かせた汚れの大半を落とす。洗髪時の摩擦を減らすために、しっかりと湿らせることも大事。
③ 指の腹で頭皮をマッサージしながら洗髪
シャンプーを泡立てて、指の腹で頭皮と髪に揉み込むようにならしていく。生え際からつむじに向かい、頭皮を頭蓋骨から剝がすようにマッサージしながら洗髪。
④ シャンプー時間の2倍かけて洗い流す
洗い終えたら、指の腹を頭皮に優しくこすりながら、シャンプー時間の2倍かけて洗い流す。トリートメントは頭皮を避けて適量を塗布し、よくすすいで。
⑤ こすらずに髪の毛の水分を拭き取る
髪の毛は摩擦に弱く、パサつき等のダメージを引き起こす原因に。ゴシゴシと強くこすらないように髪の毛の水分を吸い取り、髪の根元も優しく拭き取る。
⑥ 専用の保湿ローションで頭皮を保湿する
頭と顔は一枚の皮で繫がっているため、頭皮も保湿することが大事。指で髪を分けながら、ノズルの先端をじかにつけないように塗布し、指の腹で馴染ませる。
⑦ 根本からドライヤーで乾かす
濡れ髪を放置すると開いたキューティクルからトリートメント効果が流れ出し、菌が繁殖して頭皮臭につながる。根元を中心に即乾かし、最後は冷風で締めて。
ツヤを作る、頭皮マッサージ
ガチガチに凝り固まった頭皮では、育つものも育たない。毎日の風呂上がりに、マッサージを習慣づけよう。
やり方
まず、軽くグーを握り、折り曲げた第1関節と第2関節をこめかみに当てる。気持ちいい程度の圧をかけながら、後ろから前に円を描くようにマッサージを3周ほど繰り返す。
次に手を開いて指の腹を後頭部のツボに当て、頭を後ろに倒して自重で指圧しながら、頭頂部方向へグーッと持ち上げる。
ドライヤーの重要性
「温度が高すぎると髪のダメージが加速してしまうので、これからドライヤーを新調する場合は、温度調節のできるタイプをオススメします」
左:頭皮をいたわるスカルプモードを搭載。《Supersonic Ionic ヘアドライヤー ブラック/ニッケル》49,500円(編集部調べ)。WEBサイト
右:頭皮や髪の温度を感知し、自動で温冷を切り替え。《リファビューティック ドライヤー ブラック》40,000円。WEBサイト