ヨガと気づき|vol.4

メルボルン出身・東京在住の人気イラストレーター、エイドリアン・ホーガンさんは、数年前にヨガを始めて以来、ライフスタイルが少しずつ変わってきたそう。ヨガが与えてくれるささやかな日々の気づきを、毎週コミックエッセイ形式で紹介します。

イラスト・文/エイドリアン・ホーガン

エイドリアン・ホーガンのイラスト
ぼくは日本に10年以上住んでいますが、体があまり柔らかくないので、正座などで苦労することがよくありました。デッサンをするときには頭と心と手を使っていますが、姿勢を意識しているとはあまり言えません。突然、先生に「足を抱えて左右に振ってください」と言われたとき、まるで自分の足を赤ちゃんに見立ててあやすような感覚でした。デッサンが上手になるには、ある程度、自分に優しくなる必要があるような気がしました。

先生のコメント

ヨガにおいてアサナ※のプラクティスはとても大切です。とくに座位は身体が硬いと座ることすら困難な人も多く、瞑想どころではありませんね……。

※アサナとは、元々は瞑想時の座法。今ではポーズや姿勢、体位くらいの意味。

一生懸命ポーズをしなきゃと頑張りすぎたり、先生や凄いポーズができる人達と自分を比べてしまったりせずに、自分自身と向き合いながら、身体のキャパシティを知ることからはじめましょう。「こんなことができた!」「動きにくくなってしまった」など、年齢を問わず新たな発見があり、楽しいはず。自分への優しさは心を穏やかにしてくれますし、そのマインドは他者へも伝わっていくものです。