ブラシの持ち方、正解は?意外と知らない歯磨きの基本。

正しい歯磨き法を身につけ、毎食後、歯磨きで食べ残しをせっせと取るのが、プラーク増殖の最大のリスクヘッジ。大切なのは、磨いた気にならず、確実に全ての歯を磨き、磨き残しをなくすこと。慣れるまでは、手鏡で確認しながら行おう。

編集・取材・文/板倉みきこ 撮影/中島慶子 取材協力/藤巻弘太郎(ぶばいオハナ歯科院長)

初出『Tarzan』No.913・2025年10月23日発売

教えてくれた人

藤巻弘太郎(ふじまき・こうたろう)/ぶばいオハナ歯科院長。歯科医。日本歯科大学大学院修了。日本睡眠歯科学会認定医、日本スポーツ歯科医学会専門医・指導医、ジャパンオーラルヘルス学会予防歯科認定医・指導医など。

1.持ち方はペンを握るように。

歯ブラシを正しくもつイラスト

5本の指でグリップを握るのが、一般的な握り方。しかし実は力が入りすぎることも。おすすめはペンを握るように親指、人差し指、中指で支える方法。余計な力が入りにくく、小回りが利き、細かな箇所を丁寧に磨ける。利き手側の奥歯は、逆手に持ち替えるといい。

2.歯磨き粉はちょんと乗せるだけ。

歯磨き粉はちょんと乗せるだけのイラスト

「歯磨き粉をたっぷり使うと、口の中が泡などでいっぱいになり、大して磨いていないのに綺麗になった気になってしまいます。使う際はほんの少量でOK」。

歯磨き粉を使わなくても、磨き方が正しく、1回3分以上かけて磨けば問題ない、という論文もあるそうだ。

3.磨くべき場所を頭でイメージ。

歯を磨く場所のイメージ図

漫然と歯を磨くのではなく、プラークが溜まりやすい場所を狙って磨くのが、効率アップのコツ。

「歯を3分割し、歯と歯肉の間、歯と歯の側面を狙います。1本につき、表と裏で6面磨くイメージです」。

奥歯は嚙み合わせの表面もプラスし、7面をしっかり磨こう。

4.一筆書きで毎回同じ順番で磨く。

一筆書きで磨くイメージのず

毎回適当な場所から磨かず、磨く順番を決めると磨き残しが減る。おすすめは、上の歯の裏側から前、下の歯の裏側から前へと磨いていく一筆書き法だ。

「クセづけていくと、磨き残しが減ります。1本ずつ、正しい角度でブラシが当たっているかも意識しましょう」。

5.磨き方はバス法と縦磨きのハイブリッド。

磨き方、縦磨きとバス磨きとスクラビング法のイラスト

歯に対して歯ブラシを直角に当てるスクラビング法が一般的だが、

「歯と歯肉の間の細かい汚れが取りづらいもの。45度の角度で当てるバス法と、1本ずつ磨ける縦磨きを組み合わせて磨いてみてください。正しい角度でブラシが当たる感触を覚えるのも大事です」。

6.前歯の裏は、ブラシの前後を使う。

ブラシの前後を使いはの裏側を磨く図

歯の状態に合わせ、ブラシ面を上手に使い分けると、綺麗に磨ける。嚙み合わせの面や歯の表面はブラシの全面を使い、バス法で磨く際は脇を使うイメージで。

「前歯の表裏は縦磨きで、ブラシの前部分の先端を使い、下はブラシの後ろ側を使うといいですよ」。

7.ゴシゴシではなくシャカシャカと。

ブラシの力の入れ具合

「磨く力の強さは200g程度がいいといわれています。歯ブラシを強く握りすぎないのがポイント」。

その目安は歯に当てた時ブラシが潰れて広がらない程度。何本もの歯を一気に磨くと圧がかかりやすいので、歯1〜2本分の幅を行き来するイメージでシャカシャカと。

NGのバラシの使い方、ブラシが潰れている

8.奥歯がむし歯になりがちな人は専用ブラシを。

毛束が中央にまとまったワンタフトブラシの画像

「普通の歯ブラシでは磨きにくい場所のために設計された専用ブラシを使い、むし歯&歯周病対策を」。

それが、毛束が中央にまとまったワンタフトブラシ。歯と歯茎の境目に毛先を当て、境目をなぞるように動かして磨く。歯並びが悪いところにも使える。