
DEFENDERの新旧モデル。
英国が世界に誇る《DEFENDER》の歴史は1948年まで遡る。英国王室ではエリザベス女王が自らハンドルを握り、サハラ砂漠ではツアーのガイドに使われてきた。アフリカの野生生物保護活動家が乗っている様子も目にしたことがあるかもしれない。現行モデルは「90」「110」「130」の3サイズに加え、プラグインハイブリッドの「110」や、ヒーローモデル「OCTA」など、さまざまなバリエーションを展開している。

中心モデルとなる「110」。丸太の橋を難なくクリア。

タイムを争うだけではなく、冒険者としての資質を問われる大会だ。
〈DEFENDER TROPHY〉は世界でも類を見ない唯一無二のアドベンチャー・コンペティションだ。知力、体力はもちろん、コミュニケーションスキルなど、冒険者に必要な要素を求められる。
「ドライビング・チャレンジ」では、険しいトレイルや岩場、急勾配や隠れた崖など、運転技術を問われる。「イノベーション・チャレンジ」では素早い判断力、難局を切り抜ける行動力や冷静な対応などが求められる。「フィジカル・チャレンジ」では峡谷の横断、渡河への挑戦、体力や協調性、チームワークについて審査される。単に車を走らせるだけではなく、真の冒険者に相応しい人材が選ばれるのだ。そして、グローバルファイナルの優勝者は、Tuskの自然保護ミッションに携わるチャンスを獲得する。

国内予選会の競技のひとつ「イクイップメント」。チームワークが重要なスペアタイヤの脱着ミッション。

持ち上げるのも一苦労なボールを塀の向こうに投げるフィジカルタスクも。
話は戻って2025年11月頭。世界に先駆けて日本で予選会が行われた。山梨県富士ヶ嶺に集まったのは国内の1次書類選考を通過した24名。ここで勝ち抜いた1名が2026年秋にアフリカで開催されるグローバルファイナルへの切符を手にできる。70以上の国や地域から勝ち上がってくる33名と争う本戦は、また壮大なアドベンチャーになるという。

世界大会の予選に相応しい、雄大な富士山の頂を望むロケーション。

丸太とロープで橋を架ける。
2日間に渡って行われた予選会では、障害物を越えるフィジカルタスクや、スペタイヤなどの装備の運搬や設置、丸太とロープで橋を架けたり、夜間走行、急勾配の登坂など、まさに知力体力に加え、チームワークのコミュニケーションが試された。さて、過酷な予選を勝ち抜いたのは今村直樹さん。普段はクルマの運転より、船を漕いで海峡横断レースなどをしているという。嬉しいコメントが届いているので紹介しよう。
「諦めなければ想いは叶うということを、今まさに実感しています。来年、アフリカに挑むことができることを嬉しく思います。この予選会で一緒に挑戦し、戦ってきた仲間の想いも乗せて頑張ってきます!」。
世界各国の挑戦者と凌ぎを削る様子は、YouTubeやSNSでフォローできるので、ぜひチェックして欲しい。

見事予選を勝ち抜いた今村直樹さん。2026年秋にアフリカで行われる本大会に出場する。

大会が終わった後は健闘を讃えあって、みんなで仲良く記念撮影。



