海と朝市、サウナを楽しむ日帰り旅。都心からふらりと、勝浦へ!

朝市を歩き、海でSUPを楽しみ、サウナでひと息。千葉・勝浦には、海辺の町ならではの楽しみが詰まっている。都心からふらりと出かけて、魅力満載の日帰り旅へ。

edit & text: Shoko Matsumoto photo: Go Tanabe hair & make-up: Yuka Takamatsu illustration: Alessandro Bioletti

『Tarzan』No.929 on sale July 9, 2026.

教えてくれた人

ニック/日本在住13年。国際武道大学での学びを機に、京都から勝浦へ移住。現在は〈マリブポイント〉のスタッフとして、SUPやサーフィンのレッスン通訳、ツアーガイド、送迎などを担当。親切でフレンドリー。

日帰り旅を体験した人

sono/愛知県出身。CMや広告を中心に活躍。10年以上のダンス経験あり。お笑いが好きすぎて『M-1グランプリ』の予選に出場した経験も。管理栄養士の国家資格も保持。特技はカロリー計算。SUP初体験。

都心からふらり。海辺の町、千葉・勝浦へ。

SUPしている様子

「遠くへ行く時間はないけれど、都会の慌ただしさから逃れたい」、そんな人にぴったりのエリアが、どうやら千葉県・勝浦にあるという。

海水温が陸地ほど急激に上がらず、海から吹く風が天然のクーラーの役割を果たしてくれる。そのおかげで最高気温35度以上の猛暑日を観測することは少なく、夏でも比較的過ごしやすい気候に。避暑地としても注目されている。

ただ、魅力は涼しさだけじゃない。港町ならではの朝市や美しい景観も見逃せない。海遊びはもちろんのこと、のんびりとした空気に身を委ねても。東京からは特急で約1時間半、車で約2時間。週末にふらっと出かけるにはちょうどいい距離だ。

コースマップ

勝浦のコースマップ

地元の人たちの台所、日本三大朝市を歩く。

8:30|朝市散策
遠見岬神の景色

高台に位置する遠見岬神社からの眺め。名前に由来する通り、石段を上る途中や境内から勝浦の町並みや勝浦湾を見渡すことができる。

勝浦の朝市は、430年以上続くといわれる歴史ある市場。日本三大朝市のひとつにも数えられている。地元の人々の日常に根差していながら、旅人にとってはその土地の暮らしや文化に触れられる貴重な場所だ。通りには旬の野菜や果物、干物、加工品などが並び、生産者や店主との何気ない会話も楽しみのひとつ。

近年はコーヒーや焼き菓子、クラフト雑貨などを扱う若い出店者も増え、新旧が心地よく交わる雰囲気が生まれている。観光地化されすぎていない素朴さも、この朝市の魅力。

早朝の澄んだ空気の中、港町がゆっくり目覚めていく様子を感じながら歩く時間は、なんとも贅沢。あちこち気になる店に寄り道したり、散歩中の犬と戯れたりしていたら、あっという間に時間が過ぎていく。

朝市の様子

12015年に始まった〈SPAiCE COFFEE〉の自転車屋台では、ハンドドリップコーヒーを提供。スパイスコーヒー(アイス)700円。

朝市の様子

勝浦港で水揚げされた魚介類や、地元で作られた干物や塩辛などの加工品は朝市の名物。

朝市の様子

国産の本わらび粉を使い、毎朝手作りされる〈南蛮屋〉のわらび餅。大きなボウルから冷やしたわらび餅をすくい、舟形の容器に盛り付けてくれる。1舟300円。

朝市の様子

レンタサイクルも。詳細は勝浦観光協会、WEBサイト

勝浦朝市

勝浦朝市の看板

千葉県勝浦市勝浦下本町朝市通り(1日〜15日)、仲本町朝市通り(16日〜月末)。6:30〜11:00、水・元日休。Instagram:@katsuura_asaichi。

青く澄んだ海の上で、マリンスポーツに挑戦。

9:30|SUP体験

勝浦の海を語るうえで欠かせないのが、「勝浦マリブ」と呼ばれる美しい海岸エリア。その名は、ゆったりとした波と開放的な景観が、アメリカ・カリフォルニアのマリブを思わせることから付けられたといわれている。海の透明度は関東屈指ともいわれ、エメラルドグリーンの海を眺めるだけでも心がほぐれていくよう。

そんな海を全身で味わうなら、〈マリブポイント〉でのSUP体験がおすすめ。特に朝の時間帯の海は格別で、運が良ければ、水面を跳ねるトビウオや、悠々と泳ぐウミガメに出合えることもあるそうだ。

透明な海の上をのんびり散歩するような感覚は、船ともサーフィンとも違うSUPならではの魅力。都会の喧騒を離れ、海の生き物たちと同じ目線で過ごせる時間は言わずもがな特別な体験だ。

SUPのレクチャを受けている様子

SUPは「Stand Up Paddleboard」というマリンスポーツ。浜辺でパドルの持ち方や乗り方のレクチャーを受け、浅瀬で立つ練習をした後、ガイドのニックさんとともに海上散歩へ。海の状況によってコースや内容の変動あり。

SUPを持っている様子

フィンがある方を後ろ、ボードの表面を自分の体側に向け、キャリーハンドルを片手でしっかりと握れば、ひとりでボードを運ぶことができる。

SUPに浮いている様子

ボードにつかまって浮くだけでも気持ちいい。

SUPに乗っている様子

初心者でも30分程度あれば、自由にSUPに乗れるように。

〈マリブポイント〉

〈マリブポイント〉

千葉県勝浦市串浜1227-2、9:00〜18:00、7:30〜18:00(土日)、火休。お楽しみ時間120分大人6,900円〜、子供6,050円〜。WEBサイト

《HUAWEI WATCH FIT 5 Pro》

《HUAWEI WATCH FIT 5 Pro》(ナイロンベルト)42,680円を着用。「SUP」を選択、海に入って戻るまでの消費カロリーは127kcalだった。小さなおにぎりひとつ分くらい!WEBサイト

海で遊んだ後の、正しい寄り道コース。

12:00|サウナで整う

SUPを楽しんだ後、まず立ち寄りたいのが勝浦の海を望む〈マリブサウナ&カフェ〉。地下水を汲み上げた水風呂は、やわらかな肌当たりと心地よい冷たさが魅力で、サウナ好きの間でも評判だ。

火照ったカラダをクールダウンしたら、カフェでランチ。タイミングが合えば、店主が勝浦沖で釣り上げた魚を使った料理に出合えることもあり、海の町ならではの豊かさを感じられる。

〈マリブサウナ&カフェ〉サウナの様子

〈マリブサウナ&カフェ〉で水風呂に入る様子

〈マリブサウナ&カフェ〉外気浴する様子

サウナは2棟。2時間貸し切り利用小サウナ(1〜3人)2時間10,000円、貸し切り利用大サウナ(4〜6人)2時間16,000円、共同利用2時間(1人)2,000円。水風呂は地下100mから汲み上げた天然鉱泉。

ヨウ素を多く含んでいるので、肌がスベスベに。24時間かけ流しで、水温が夏も安定しているので快適。TOYOTA製芝生の上に設置された外気浴用の整いスペースも完備。

13:00|ランチ

〈マリブサウナ&カフェ〉でランチしている様子

〈MALIBU SAUNA&CAFÉ〉ジャークチキン

一番人気のジャークチキンはスパイシーでボリューム満点。1,200円。その他生姜焼きやカレーなど、メニューは日によって替わる。店舗ではDJイベントなども開催。

〈MALIBU SAUNA&CAFÉ〉

〈MALIBU SAUNA&CAFÉ〉

千葉県勝浦市串浜1236、11:30〜24:00、11:30〜14:00(ランチ)、18:00〜24:00(ディナー)、不定休。Instagram:@malibu_sauna_and_cafe。

14:30|コーヒー休憩

ブレイクタイムは〈SPA iCE COFFEE HOUSE〉で。原点は、勝浦朝市で長年親しまれてきた自転車屋台のコーヒースタンド。そこから実店舗へと発展し、今では地元の人も観光客も自然と集まる憩いの場に。

〈SPAiCE COFFEE HOUSE〉での様子

〈SPAiCE COFFEE HOUSE〉でコーヒを飲む様子

2022年にオープンしたテイクアウトのコーヒー専門店。店名は「SPICE(スパイス)」と「SPACE(場)」を組み合わせた造語。「誰かにとってのスパイスになりたい」「みんなの居場所にしたい」という願いが込められている。

〈SPAiCE COFFEE HOUSE〉

〈SPAiCE COFFEE HOUSE〉看板

千葉県勝浦市勝浦111。8:00〜17:00、無休。Instagram:@spaice_coffee_house。

15:00|締めのおやつ

旅の締めにはソフトクリームを。海風に吹かれながら、過ごした一日の余韻に浸ろう。

〈夢てらす・みよまつ〉でアイスを食べる様子

旅の終わりには冷たいデザートを。「日本で2番目に美味しい!」というユニークな看板に惹かれて、ソフトクリームをペロリ。

〈夢てらす・みよまつ〉

〈夢てらす・みよまつ〉のソフトクリーム

散策時の休憩スポットとして人気。ソフトクリーム450円。千葉県勝浦市勝浦134-3。6:15〜15:00、水休。店舗利用客用駐車場あり。