Q:50歳を過ぎてから接客ミスが増えました。記憶力回復の方法は?(バーテンダー・50代男性)
お客さんの顔と名前を覚えるのは得意なほうですが、50過ぎるとだんだん昔できたことができなくなって、顔は覚えてるけど名前が出てこないとか、似た雰囲気のお客さんと酒の好みを取り違えたりとか、ミスが増えました。この先60代、70代になったらどうなるか心配です。記憶力を回復するにはどうしたらいいですか。
A:記憶は出力依存的なのでアウトプットの習慣をつけましょう。
顔と名前を一致させる能力のピークは28歳。でもエピソードを覚えたり相手の表情から感情を読む能力は今後も伸びます。今までとはやり方を変えて、これからは経験を生かして記憶力を磨きましょう。
あなたに足りないのは「記憶の出力」です。店が終わって家に帰ってからお客さんの名前と特徴を記すカードに情報をアウトプットする。記憶は出力依存的なので出して使わないと定着しません。
このとき、自分が得られるメリットをお客さんと結びつけると記憶がより定着しやすくなります。(回答・脳科学者 篠原菊紀さん)