このバッシュには“宇宙”が落とし込まれている(バスケットボール選手・田中力)

text: Kai Tokuhara photo: Omi Tanaka illustration: Shinji Abe

(初出『Tarzan』No.775・2019年10月24日発売)

テニスの錦織圭選手などを輩出したことでも知られるアメリカ・フロリダのIMGアカデミーに通う田中力選手は、日本のバスケ界で今最も将来が期待されている高校生の一人だ。

最高峰のNBAを夢見て、単身アメリカで果敢なチャレンジライフを送る17歳。彼にとって、バッシュはプレー面においてだけでなくメンタル的にも欠かせないアイテムになっているそうだ。

バスケットボール選手・田中力
田中力(たなか・ちから)/2002年、青森県生まれ。2歳から7歳まで父の母国アメリカで過ごした後、横須賀に移り、15歳で日本代表合宿に招集。現在NBAを目指してフロリダのIMGアカデミーに留学中。

アッパーデザインをパーソナルオーダー。

HOVR/ホバー
〈アンダーアーマー〉が独自に開発したユニークなフォルムのミッドソール「HOVR/ホバー」は、ステップごとの衝撃を反発力に変える機能を備えている。なかでもこのローカットは、コート上で最もスピードとクイックネスが求められるポジションである「ガード」の選手が選ぶことが多い。

「バッシュは小学校の頃から常にこだわってきました。みんなとは違うものを履いて、自分なりの個性を出したい!って」

現在は所属するIMGアカデミーのパートナーシップブランドである〈アンダーアーマー〉のものを数足愛用しているが、なかでも気に入っているのが《UAホバー ハボックLow》というモデル。なんとこれ、アッパーデザインをパーソナルオーダーした世界で一足だけの特別なバッシュだ。

「チームメイト一人一人、〈アンダーアーマー〉に好きなデザインをリクエストして作ってもらったのですが、僕は“宇宙”をイメージしてこのグラフィックを選びました。クッション性、グリップ力、フィット感など機能が素晴らしいのはもちろんですが、やはり好きなデザインを身に着けることで毎日の練習や試合に向かうモチベーションはよりいっそう高まりますね。

いい選手って、初めてマッチアップする時でも足元を見ると何となくどういうプレーヤーなのかがわかるんです。だからこそ、僕も常にコート上で“自分らしさ”を表現できるバッシュを選びたいと思っています」