急性膵炎から始めた健康生活。福田充徳さんの肝膵臓ケア。
ある日突然、膵臓が悲鳴を上げた。原因は酒。入院と1年の制限生活を経て、食事、運動、飲み方を根本から見直すことに。急性膵炎が教えてくれた、カラダを守るためのリアルな日常習慣とは。
取材・文/松岡真子 撮影/石原敦志
初出『Tarzan』No.916・2025年12月11日発売

Profile
福田充徳(ふくだ・みつのり)/1975年生まれ。1998年に徳井義実と〈チュートリアル〉を結成。2006年、『M-1グランプリ』で優勝。『しゃべくり007』(日本テレビ系)などで活躍。趣味は料理で、愛息のお弁当を作る日もある。
急性膵炎が教えてくれた、カラダを守る日々の工夫。
肝膵臓ケアメゾット
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自家製温野菜で体調をキープ
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自転車での移動を心がける
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基本はビールのみ、チャンポン禁止
「療養中は、ごはんの時間がなによりも楽しみでした」
そう話しながら包丁を操る福田充徳さん。2011年、急性膵炎を発症し、入院と自宅療養で2か月。1年間の食事制限を経験。
「塩分は1日に8gまで(当時の成人男性の食塩摂取基準は9g/日未満)と決められていました。これはカップ麺1杯を食べたら即オーバーだから、自炊しか選択肢がない。料理は好きだったので、前向きに取り組めましたね。旬の食材やノンオイルドレッシングを吟味するのも、おもしろかった」

蒸し野菜は本来の歯ごたえを感じられるように、大ぶりにカット。見た目の豪華さもあいまって満足度も高い。青ジソのノンオイルドレッシングを振りかけて味わうのがお気に入りだったそう。
なぜ、寡黙で小さな臓器である膵臓が悲鳴を上げたのか。
「原因は酒です。その頃は飲食店でビールの中瓶を2本空けて帰宅。そのあとビール2リットルと焼酎ロック3杯を、2時間以内に飲む生活を06年から続けていました」
『M—1グランプリ』優勝後、仕事は順調。同時にプレッシャーも増し、飲酒量は加速。
「収録で呂律が回らなかった時は、さすがにまずいと思いました。でもやめられなかった」
そうして、運命の日が訪れる。背中に激痛が走り、緊急搬送。血中アミラーゼ値とエコー検査から急性膵炎と診断された。
「ヘルシーな食事と自転車などの有酸素運動を続けた結果、療養中に15kg減量。新宿からお台場までチャリを走らせたこともあります。規則正しい生活と断酒の甲斐あって1年後には数値も安定し、膵臓の機能も正常に戻りました。この期間に揚げ物やラーメンを欲しなくなりましたね。いまはビール1リットルをゆっくりと嗜む程度です。病床でかつて千原せいじさんから“飲んで帰った後の追いの一杯は控えろ”と言われたのが身にしみました。飲酒を再開した後も、これだけは守っています」

