朝日奈央さんが「おいしくて、 太らない」を居酒屋で実践!

その一皿、本当に太る? 老舗酒場の定番メニューを前に、朝日奈央が“賢く食べる”に挑戦。管理栄養士がその選び方と食べ方を紐解き、満足感はそのままにカラダへの負担を抑える正解を探る。

text: Emi Fukushima photo: Hiroshi Nakamura styling: Natsuki Takano hair & make-up: Yumi Ueno 2020

『Tarzan』No.923 on sale April 9

朝日奈央_太らない食べ方
Profile

朝日奈央(あさひ・なお)/164cm。〈アイドリング!!!〉のメンバーを経て、2015年からソロタレントに。NHK総合『編成王川島』やTBS『ひるおび』にレギュラー出演するほか、バラエティ番組を中心に幅広く活躍中。

エダジュン/料理研究家、管理栄養士。フードスペシャリスト等の資格を保持。料理教室や社食プロデュースメディア出演など多方面で活躍。5月1日には著書『たんぱく質たっぷりやせつまみ100』を主婦と生活社より上梓。

『Tarzan』923号「おいしくて、太らない食べ方。」では、朝日奈央さんを筆頭に、サッカー・稲本潤一さん、芸人・マキタスポーツさんらが登場。それぞれの“おいしくて太らない食べ方”への挑戦は、本誌でチェック!

日頃意識しているのは、カラダに負担をかけない食生活。

朝日奈央さんが居酒屋でエビフライを持っている画像

「渋くて素敵なお店!」。年季の入った木の戸をガラッと開くなり、そう口にする朝日奈央さん。東京・椎名町の〈酒蔵 北の誉〉は、1973年創業の大衆酒場だ。味のある木札に、海水晶、鶏の唐揚げ、イカバター、特製煮込みと、酒好きにはたまらないアテの定番がずらり。今日はここで“おいしくて、太らない食べ方”に挑戦することに。

「両親がお酒好きなので、居酒屋は昔から家族とよく来る場所です。メニューを眺めただけでも食べたいものだらけ。ちゃんと意識できるかな……(笑)」

日頃は魚中心の食生活を送っている朝日さん。

「収録弁当は魚がメインのものを選ぶことが多く、自宅ではサケやサバなどの焼き魚を積極的に食べています。白米が大好きなんですが、特に収録前は眠くならないよう、量を控えめにしたり、副菜から食べるようにしたりして、血糖値を一気に上げないようには気をつけていますね。自分が一番過ごしやすい体調に整えることを意識しています」

健康意識の高さが垣間見えるが、たまの外食時には“我慢せずに食べる”というのがマイルール。

「食べることは大好きだし、ストレスを溜めないのが何より。今日はおいしいものを選びながらも、カラダに負担をかけない食べ方をしっかりと実践してみたいです!」

朝日奈央さんの平均的な1日の食事。
  • 朝…グラノーラなど
  • 昼…魚メインの収録弁当
  • 夜…焼き魚中心の和食定食

心がけは、食事前に水を飲んで暴食防止。間食代わりに黒豆茶をこまめに飲む。

焼き鳥も揚げ物も、罪悪感なく楽しむために。

朝日奈央さんがハイボールを片手に飲む画像

まずオーダーしたハイボールを片手に、メニュー選びをスタート。管理栄養士のエダジュンさんが見守るなか、最初に選んだのはうめきゅう。生のキュウリを、梅とクラゲを和えたタレにつけて食べる一品だ。

「よく“野菜から食べるのがいい”と聞くので、外食の時はまずはサラダを頼むようにしています。今日も野菜メニューをと……このタレ、すっごくおいしい!」

続いて選んだいか焼きは、生姜醬油につけるのが〈北の誉〉流。

「プリプリですね」と感激の様子だ。「ここまでいい流れですね」とはエダジュンさん。

「最初に野菜を選ぶのはまさに理想的。血糖値の上昇を抑えてくれます。そしてイカは優秀な食材。低カロリーで、腹持ちもいいんですよ。それと、2品とも脂質の少ないタレを合わせている点が素晴らしいなと。お店によってはマヨネーズが付くことが多いメニューですが、カロリーが高いので要注意です」

これには朝日さんも「調味料やタレが大事なんですね」と納得していた。

茄子味噌炒めをもつ写真

3品目のなすみそ炒めを経て、焼き鳥からも1品。好物のねぎまのタレ味をチョイスすることに。

「ダイエット的には塩味だろうなとも思ったんですが、創業以来受け継がれているというタレをどうしても味わいたくて!」

対してエダジュンさんは「確かに塩自体にカロリーはほぼなく、ダイエットの味方。ですがねぎまがヘルシーなのでバランス的には大丈夫です。ネギが入る分、他の串と比べて満足感はそのままにお肉の量が減らせるので良い選び方ですね」

次にとろろに出汁や海鮮具材を加えて鉄板で焼いた名物・ピンピン焼きを堪能し、「最後にもう1品頼もうかな」と朝日さん。お店の方がオススメしたのは、人気メニューの海老グラタンだ。

目の前に出されるなり、「わあ!」と驚き交じりに笑みを見せる朝日さん。2尾のエビフライが堂々と鎮座する圧巻のビジュアルだ。「企画趣旨を無視してすみません(笑)」と言いつつ、フライにデミグラスソースとホワイトソースを絡めて一口。

「チーズが濃厚で背徳感たっぷり……。でもソースが軽いので、止まりません」

そんな至福の様子に、「高カロリーですが、ピンピン焼き然り、海鮮を使っているのは良い点。許容範囲です(笑)」とのフォローも入った。

「揚げ物といえば……」と朝日さん。居酒屋で頼みたくなるのがフライドポテトだそう。これには「ソース選びが肝心ですね」とエダジュンさん。

「定番のケチャップは糖質が多く避けたいところ。ベストは塩味で、青のりなどのフレーバー系を選ぶのも手ですよ」

身も心もしっかり満たされた朝日さん。

「好きなメニューばかりで固めると、あとあとカラダが重くて後悔することがあります。でも少し意識するだけで罪悪感なく過ごせるのは嬉しいなって。グラタンはさておき(笑)、今日は選び方に気をつけつつ満喫できたので、これからはもっと気軽に居酒屋を楽しめそうです」

そう言いながら「ごちそうさまです」と手を合わせた。

朝日奈央さんが頼んだメニューはこちら!

うめきゅう
うめきゅう

よく嚙んで暴食を防ぐ、理想的な1品目。スティック状にカットした生のキュウリを、梅肉とクラゲ、シソなどを和えた特製のタレにディップして食べる一品。350円。

「血糖値の上昇をゆるやかにしてくれる野菜メニューの中でも、脂質が少なくダイエットにぴったりのおつまみです。特にキュウリは、葉野菜などに比べてシャキッとした食感で嚙み応えがあるので、満腹中枢にも作用してくれます。大根やニンジンも同じように優秀です」(管理栄養士・エダジュンさん)

いか焼き
イカ焼き

素材の味を、生姜醬油でシンプルに食す。こんがりと焼き目が入ったプリプリ食感のイカを、生姜醬油とともに。毎朝新鮮な状態で届けられる身の分厚いイカを使用している。350円。

「イカはタンパク質が豊富で低脂質。なかでも調味料も最小限のままに素材を生かしたシンプルなこのメニューは、ダイエットにはぴったりです。タウリンが含まれていて肝臓にも良く、お酒のつまみとしても優秀。嚙み応えがあることも特筆すべき点です」

なすみそ炒め
茄子味噌炒め

ヘルシーな食材なら、炒め料理も怖くない。複数の味噌を独自に調合し、ナスと炒めた濃厚な一品。380円。

「ナス自体はほとんどカロリーがなくヘルシー。油を吸いやすいという特徴はありますが、炒め料理なのでそこまで怖がらなくて大丈夫。“揚げ”と“炒め”なら、迷わず“炒め”を選ぶべし。ちなみに白米と合わせる場合は、少し冷ましてから食べるのが◎。レジスタントスターチという成分が増え、カロリーの吸収を抑制してくれます」

地鶏ねぎま
ねぎま

高タンパクな地鶏を食物繊維とともに。〈北の誉〉の串メニューにはどれも、通常よりも時間をかけて飼育された兵庫や京都の丹波産地鶏を使用。余分な脂肪が少なく、旨味が強いことが特徴だ。創業以来、50年以上にわたって、継ぎ足し、受け継がれてきた秘伝の自家製タレも醍醐味。1本140円。

「鶏肉と食物繊維豊富なネギを同時に口にすることで、血糖値の上昇を抑えたり、腸内環境を整えてくれたりする効果も期待できます」

ピンピン焼き
ピンピン焼き

とろろと海鮮具材を、もんじゃ焼きのように。すりおろした山芋を使った名物鉄板料理。中央の卵黄を潰して、エビやタコなどの海鮮具材とともにもんじゃ焼きのようにかき混ぜてスプーンで楽しむ。醬油を少し垂らしてもおいしい。680円。

「山芋は少々カロリー高めですが、低カロリーで高タンパクな魚介類を合わせているので代謝アップにも効果的。ダイエットとしては、出汁の味が効いているので、醬油をかけずに食べるのがオススメです」

海老グラタン
エビぐらたん

揚げ物もたっぷりのチーズも、たまにはアリ。大きなエビフライ2尾が乗り、チーズをふんだんに使ったグラタン。仕上げにはデミグラスソースがかけられている。もともとは冬季限定メニューだったが、テレビ番組やsnsなどをきっかけに人気に火がつき、今ではこれを目当てに遠方から訪れる客も後を絶たない。1,100円。

「フライもグラタンの中も、お肉が使われていないのは優秀な点。他のメニューとの掛け合わせによってはアリです」

おいしくて、太らないための居酒屋的心得。

1.食材の原形が残るメニューから始める。

食事の前半は、生のままや、食材にさっと火を通した程度のメニューがベスト。サラダや刺し身から始め、次第に炒めや煮込みなどの複雑な調理が施さ れるものへ。血糖値の上昇をゆるやかにし、脂肪の吸収を抑えられる。

2.海鮮メニューがイチオシ。

海鮮は、肉と比べてカロリーが低く総合的に優秀。特に低脂質で高タンパクなイカやタコは積極的に選びたい。

3.マヨネーズなど調味料は控えめに。

マヨネーズで大さじ1杯99kcalと、調味料のカロリーも侮れないので、使うときはほどほどに。ちなみに糖質の多いビールは最初の1杯までが理想的。以降はハイボールや無糖サワーを選んでほしい。

酒蔵 北の誉(さかぐら きたのほまれ)

酒蔵 北の誉

西武池袋線椎名町駅から徒歩5分ほどの位置にある、リーズナブルな価格で地元民に愛される老舗大衆酒場。一番人気は、もつの代わりに鶏皮を使ったスープ仕立ての自家製特製煮込み400円。東京都豊島区長崎2-3-21。営16:00~25:00、水休。