“霊長類ヒト科最強の男”の半生を映画化! 主人公モデルのマーク・ケアーにインタビュー。

日本で総合格闘技を人気スポーツに決定づけた『PRIDE』で、大人気を博したマーク・ケアーさん。当時の彼の苦悩を描いた伝記映画『スマッシング・マシーン』が公開される。彼を追った同名ドキュメンタリーを観たドウェイン・ジョンソンが映画化を熱望し、主演を務めた。

interview, text: Masamichi Yoshihiro illustration: Jun Takahashi

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『スマッシング・マシーン』 主人公モデルのマーク・ケアーさん。

Profile

マーク・ケアー/元総合格闘家。1968年、オハイオ州出身。米総合格闘技界では“ザ・スマッシング・マシーン”の通称で知られる大スター選手。2025年にUFC殿堂入り。1998年から参戦した日本のPRIDEでは“霊長類ヒト科最強の男”と呼ばれ、大人気を博した。

「ドウェインが僕を演じるなんて、正直言って夢にも思ってなかったよ。僕の一番つらかった時代を切り取った物語だから、彼がどのように演じるかも不安だった。だけど、彼に会ってみたらすごく謙虚で誠実でね。彼なら齟齬なく演じてくれる、と思ったよ」

アスリートの伝記をアスリートが演じ、しかもモデルが健在というのは、伝記映画として異例中の異例。「映画を作る側は本当に大変だったと思うよ」とケアーさん。

『スマッシング・マシーン』の劇中写真。特殊メイクを施したドウェイン・ジョンソンさん。

オスカー候補入りした特殊メイクもすごい!

「僕が撮影に立ち会うと、芝居しにくいだろうから、現場には行かなかった。ただ、試合のシーンの振り付けのアドバイスや、僕が当時使っていた服や小物などを提供したんだ。あの頃を観てくれた日本の格闘ファンから“違う!”って言われないようにね(笑)」

『スマッシング・マシーン』の劇中写真。座り込むドウェイン・ジョンソンさん。

30ポンド(13.6kg)も増量し、大怪我を負いながらも総合格闘技の訓練を積んだドウェイン・ジョンソン。

現場はほぼお任せ、とはいえ、エンドロール前のシーンではケアーさん本人も出演。

「監督から最後にちょっと登場してもらうって言われたときは、冗談だろ、って思ったよ。撮影時はマイクを付けているのを忘れたほどで、普段の僕の仕草が映っているし、ブツブツ独り言も言ってる。耳を澄ますと聞き取れるよ(笑)」

『スマッシング・マシーン』の劇中写真。日本での撮影シーン。

2024年夏に日本でもロケ撮影を敢行。

『スマッシング・マシーン』の劇中写真。PRIDE主催者の榊原を演じた大沢たかおさん。

PRIDE主催者の榊原を演じた大沢たかお。監督も演技を大絶賛。

『スマッシング・マシーン』の劇中写真。ギターをかき鳴らす布袋寅泰さん。

布袋寅泰のほか、光浦靖子、石井慧も出演。

最後に読者に向けてワークアウトで大事なことは何かを聞くと、「昔から、ルーティンが重要だと思っている」とズバリ。

「今の僕は、起きたら読書と執筆をして、その後にゆっくりストレッチをし、有酸素運動とウェイトトレーニングをしているよ」

映画 『スマッシング・マシーン』

総合格闘技で成功を収めたマーク・ケアー(D・ジョンソン)は、日本のPRIDEに進出。勝ち続ける重圧から、やがて彼は心のバランスを崩していく。5月15日(金)より全国公開。