ウチサカさんのトレイル案内。山梨県[都留アルプス 鳴き龍トレイル。]

本誌『ターザン』の連載『Tarzan Trails』では、毎号トレイルラニングの楽しさを紹介しています。930号は山梨県・都留アルプス 鳴き龍トレイル。こちらのページでは、コースのGPSデータを公開中!

text: Tsuneo Uchisaka photo: Sho Fujimaki

1920年に作られた立派な水路。「鳴き龍」は天井の凹の形が音を収束して、それを地面に跳ね返して、の繰り返しなんだとか。

ウチサカさんってこんな人

都留アルプス 鳴き龍トレイル。

高尾駅から1時間だけ余計にください、「鳴き龍」へご案内しましょう。人気の高尾もいいけどさ、ランナーもハイカーさんも多いよね。そこで高尾からそのまま中央線で大月まで各停で40分、大月から富士急行線東桂まで約30分、駅前の少し先から都留アルプス、勝手に名づけた「鳴き龍トレイル」始まります。

そもそも鳴き龍って? 日光・東照宮/本地堂や京都・相国寺/法堂で知られる、建物の構造による音の多重反射と干渉の効果で、手を叩くとそのぱんぱんが幾重にも共鳴して響きわたります。どちらの堂にも立派な龍が描かれているので鳴き龍と。

さて、いろんなアルプスがあるけれど、この「都留アルプス」は東桂駅と都留市駅間の富士急線に沿った、どちらかというと里山の連なり。いやいや、ナメてはいけません。低いくせに標高差の大きな山が3つ、途中の快走区間と合わせて、なかなか楽しませてくれます。 鳴き龍はどこ?

里山だけど、どこもなかなかのビューです。

さあ行くよ。途中に分岐がいくつかあるので下のGPSデータをDLしておきましょう、東桂駅から139号に沿って東に。 町はずれから古城山583mに上がります、ここらへんで本格的なトレイルに、そして最初の上りが始まります、名もなき697mの山、ゆっくり進みましょう、山頂そばに送電線の鉄塔がどどんです。697mの先は快適下り、どんどん行けます、さすが里山、野球場や公園への分岐があらわれて、ちょいと上ったところで、左斜面びっしりのみつまた群生地、枝がみっつに分かれて育つことからの名称、和紙の原材料です、春先にはいい香りの黄色い花が咲きます。

アルプス山。その目と足でおたしかめください。

ふたつ目の山がびっくりの名前の都留アルプス山、今回の最高峰713mなんだけど、え、ここが?というたたずまい、それもお楽しみ。そこからの下りは千本桜で北側が開けてきて富士急に沿った町がどーんと広がります。快適に下りに下って鍛冶屋坂、ここらで左側に大きな水路があることに気づくはず。鍛冶屋坂の分岐からちょっと北へ100mほど、大正9年建造の水路橋(ピーヤ/英語のPierかららしい)がどかっ。その半円形アーチの真下で手を叩くと、びよよーん、龍が鳴くんです。

千本桜、たくさんの桜が植えてある広い広い斜面で、その先に都留の町が見えます。

その先は水路を越えて急斜面、パノラマ展望台、長安寺山と続いて最後の山は蟻山。そこからばんばん下ります。富士山展望台から水圧管(さっきの鳴き龍の水路がここに)の真横をジグザグに下って、都留市の町へ到着です。都留市駅の隣には〈より道の湯〉があります、食事もできます、どうぞ。と盛りだくさんの鳴き龍トレイル、約11kmです。

コースマップ

コースは富士急線に沿っていて、途中に町に下るルートがいくつもあるので、何かあったときに安心。荒れていなくて走りやすいコースだけど、それぞれ3つの山の下り、急な箇所があるのでご注意を。距離のわりには意外と時間がかかります、終盤の鳴き龍をお楽しみに。

GPSダウンロードはこちら!

GPSデータは「.gpx」形式です。GPS時計各ブランドのアプリで読み込めます。GPS時計がなくてもスマートフォンの地図アプリを使ってダウンロードできるし、「Googleマップ」を開いて「マイマップ」に取り込むこともできます。また、「.gpx」形式はMacアプリの「トレイルノート」で開いて編集することができます。

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