夏バテ防止に「カールパセリ」のつけ蕎麦とモヒートを。| 7月のハーブ・カールパセリ
〈ハーブスタンド〉主宰の平野優太さんによる、身近な植物の可能性を探る連載「ワンモア・ハーブ」。第21回で取り上げるのは、カールパセリ。スーパーの野菜売り場でもよく見かけるのに、飾り付けとしてしか見られていないカールパセリですが、ハーブとして捉え直してみると素晴らしい食材であることがわかります。
text: Toshiya Muraoka photo: Nathalie Cantacuzino supervisor: Yuta Hirano, Shiori Kitayama(HERBSTAND) recipe: Takumi Abe


カールパセリ
パセリには、葉っぱが平らで原種に近いイタリアンパセリと、品種改良されて先が丸まっていったカールパセリと、主に二つの種類があります。イタリアンパセリは肉料理に合わせたり、いわゆる食材のハーブとして地中海沿岸で広まったのに対し、カールパセリは飾り付けの用途で広まっていきました。
添え物として扱われることの多いカールパセリですが、ハーブとしてきちんとフォーカスしてみると実は非常に有能な植物なんです。ビタミンが豊富で、ポリフェノールの一種であるフラボノイドも含まれている。抗酸化作用にも優れているので、夏バテ防止に効果があり、何より食べて美味しいです。
そのままサラダにしてもいいですが、食べ慣れていない人は、今回の蕎麦のように薬味の役割として使うのがおすすめ。身近なスーパーにも並んでいるので、簡単に手に入るカールパセリをぜひハーブとして捉え直してみてください。
こんなふうに使ってみるのはどう?
●「食べる」
パセリのつけ蕎麦

ー材料ー
オリーブオイル 50g
パセリ(葉の部分)60g
緑タバスコ 好みの量で
白だし 50g
水 150g
トマト 1個分
レモン 1/8個
蕎麦 240g
ー作り方ー
ヨーロッパや中東では、イタリアンパセリをただ刻んで、ゆで卵やトマトと和えて、レモン、オリーブオイル、塩と合わせて食べます。シンプルでとても美味しいのですが、そこから着想を得て、さらに日本らしさを加味して、今回はつけ蕎麦を提案したいと思います。爽やかなので食が進み、夏バテ防止にも最適です。カールパセリをたっぷり使って、ジェノベーゼのような濃度でペーストを作ってみてください。夏が旬のカールパセリを堪能できるはずです。
●「飲む」
パセリのモヒート

―材料―(1杯分)
パセリ 5g
ライム 1/8
ホワイトラム 30ml
炭酸水 90ml
塩 ひとつまみ
パセリは青い香りが特徴なので、その美味しさを生かすためにライムと合わせてモヒートのような爽やかな味に仕上げました。パセリもライムもビタミンCが非常に豊富かつ、塩分も摂れるので、キャンプや海水浴に行って日焼けをした後にカーッと飲み干すイメージでレシピを考えました。ホワイトラムを入れずにソーダ割りにしてもとても美味しいので、ノンアルコールドリンクとしても楽しむことができます。
7月のハーブスタンドの様子

7月の富士北麓では、くるみの実が日に日に大きくなり、カンゾウの蕾とオレンジ色の花が野を彩り始めます。僕にとって、この花は夏の合図です。植物は言葉を持たないけれど、毎年変わらない景色で季節の訪れを知らせてくれます。










