痩せにくいのは栄養不足? 賢く減量するためのサプリ活用術。
どうしても単調になりがちな減量期の食事メニュー。栄養の偏りを防ぐなら、手軽なサプリメントが有効だ。お悩み別に有効な成分と製品を紹介していこう。
text: Kano Ishitobi photo: Wataru Kitao illustration: SANDER STUDIO cooperation: Akiyo Kido
『Tarzan』No.930 on sale July 23, 2026.

教えてくれた人
貴堂明世(きど・あきよ)/クオリーヴァ主宰。東京証券業健康保険組合にて長年メタボ予防の指導を担当。現在はフリーランスとして生活習慣病の食事指導、セミナー講師などを務める。
栄養バランスが良くないと、痩せるカラダにならない。

飽食時代にもかかわらず、現代人はある意味栄養失調に陥っている。摂取カロリー自体は十分に足りている。でも、それをエネルギーに変換するために必要な栄養素が不足気味。これが「新型栄養失調」と呼ばれている現象だ。
食べたものをエネルギーに変換できなければダブついた分は脂肪に合成されてしまう。そこでサプリメントの力を借りて減量に繫げる、そんな手もまたありなのだ。
ただし断っておくが、サプリメントは昨今、巷に出回っている糖尿病薬のような痩せ薬ではない。あくまでも足りない栄養素を補って滞っている代謝を促すことが摂取の目的と考えてほしい。
ではドラッグストアを訪れ、ライフスタイルやお悩み別にサプリメントを処方してもらうとしよう。
Q1.食事が不規則で自炊がほとんどできません。何を補えばいい?
A.12種類のビタミンを含むマルチビタミンがおすすめです。
厚生労働省が行っている「国民健康・栄養調査」(令和6年版)によれば、成人のほとんどの年齢層でビタミンA、ビタミンB群、ビタミンC、カリウム、カルシウム、鉄などが不足していたという由々しき話。
ビタミンやミネラルの必要量はごくわずかだが、生命活動を支える潤滑油のような役割を果たしている。とくに13種類あるビタミンは代謝をサポートしてくれる必要不可欠な必須栄養素だ。マルチビタミンのサプリメントでまずは代謝の基礎固めをしたい。

1日1粒で12種類のビタミンをカバーできるサプリメント。《ネイチャーメイド マルチビタミン》50粒入り1,242円。WEBサイト
Q2.ご褒美の甘いものがどうしてもやめられないときは?
A.代謝を助けてくれるビタミンB群を摂りましょう。
13種類のビタミンの中でもビタミンB1は糖質、ビタミンB2は脂質、ビタミンB6はタンパク質の代謝をサポートする栄養素。その他、皮膚や粘膜、神経などの健康維持にも欠かせないビタミンB群はすべて合わせて8種類。水に溶けやすい水溶性なので毎日持続的に補給するのがおすすめ。
たとえば減量中にたまのご褒美の甘いものが食べたいときも、味方になってくれるはず。その場合はビタミンB1単独ではなく複合的に働くビタミンBコンプレックスの方がベター。

1日1粒で8種類すべてのビタミンB群が補給できる。無着色無添加にこだわった設計。《ディアナチュラ ビタミンB群》60粒入り658円。WEBサイト
Q3.疲れやすく、運動するのがシンドイときはどうしたらいい?

A.体力の維持に役立つCoQ10を試してみる手もありです。
全身の細胞内にはミトコンドリアという小器官が存在している。この器官は酸素を介して糖質や脂質などの栄養素から効率よくエネルギーを作り出すエネルギー産生工場。きっちり働いてくれないと、エネルギー切れで疲れやすくなることも。
そのミトコンドリアの働きを促してくれるのがコエンザイムQ10、略してCoQ10だ。もともとは体内で作れる物質だが加齢でその量は減っていく一方。疲れやすさを感じている人はエネルギー消費量向上の後押しとして摂り入れたい。

体内で作られているのと同じ還元型のCoQ10サプリメントだから摂取してそのまま有効活用できる。《わたしのチカラ®ENERGY》30粒入り3,800円。WEBサイト
Q4.お腹まわりに余分な脂肪がつきやすいです。何か対策はある?
A.内臓脂肪の減少をサポートするポリフェノールが注目されています。
ポリフェノールとは植物に含まれる苦みや色素を生み出す、強力な抗酸化作用が期待できる成分のこと。代表的なところではお茶のカテキン、蕎麦のルチン、ターメリックのクルクミンなどなど。抗酸化作用の他、独自の機能性成分を備えているものもあり、いまだ未知のポリフェノールが登場する可能性は高い。
アフリカマンゴノキ由来のエラグ酸は、日本では比較的ニューカマーのポリフェノール。肥満気味な体重や体脂肪、ウェスト周囲径の減少に役立つという報告あり。

エビデンスに基づいたエラグ酸配合の機能性表示食品。摂取の目安は1日3粒。《メタプラス Eエストマックス》45粒入り1,814円。WEBサイト
Q5.便秘気味で下っ腹の出っ張りが気になります。腸内環境と関係する?
A.善玉菌を補給するプロバイオティクスで腸活を。
腸内に棲んでいるいわゆる善玉菌が作り出す代謝産物、短鎖脂肪酸の健康効果が注目されている。たとえばビフィズス菌が作る酢酸は短鎖脂肪酸の一種で、腸内の健康維持に働く他、血液によって全身に運ばれ、脂肪の蓄積を抑えたりエネルギー消費を助ける働きがあることが分かっている。
肥満と腸内環境の関係が徐々に明らかにされてきた現在、善玉菌を直接摂り入れるプロバイオティクスの重要性は増す一方。体脂肪減を狙うプロバイオティクス系サプリメントも好評だ。

腹部の脂肪減を狙ったブラックジンジャー由来のポリフェノールにビフィズス菌を配合した機能性表示食品。《内脂サポート》90粒入り3,888円。WEBサイト