アウトソールに進化あり!足元を労わるシューズトレンド。

フットウェア業界で話題のトピックスをまずはご紹介。自分に合うシューズを選ぶために、今のトレンドから押さえよう。余裕があれば取り入れたい、ラン後のセルフケアグッズにも注目。

取材・文/神津文人 撮影/北尾 渉、内田紘倫

初出『Tarzan』No.920・2026年2月26日発売

《Nike Mind 001》と《BROOKS GLYCERIN FLEX》の足底

アウトソールの構造はぐんぐん進化!

足裏に22個の突起がついたシューズは《ナイキ マインド》。圧力や痛み、温度などを検知する足裏の感覚受容器を刺激する本作。履くことで、接地や重心移動、カラダの安定などの足裏の感覚、ひいては自分のカラダへ意識を集中するのを助けてくれる。

足裏を刺激することで、脳の働きが活性化する可能性を示唆する研究結果も得られているそう。ランニングなど競技前後にマインドを整えることをサポートしてくれる革新的なシューズなのだ。

一方〈ブルックス〉の《グリセリン フレックス》は自由で自然な走りを実現するランニングシューズ。非対称に働くS字形の屈曲溝と前足部のポッド型のソールが連携し、シューズがまるで足裏の一部のように機能。クッション性やサポート性も高いので安心して足を預けられるシューズに仕上げられている。

目覚ましいアウトソール構造の進化から目が離せない。

《Nike Mind 001》

《Nike Mind 001》

片足22個の独立したフォームノード(突起)が、着用者の動きに合わせてピストンやジンバルのように機能し、足裏の感覚への意識を高めるサポートをする。ミュールタイプは脱ぎ履きしやすく、デザインも魅力的。13,200円。WEBサイト

《Nike Mind 002》

《Nike Mind 002》

《ナイキ マインド》は、ブランド初の神経科学に基づくフットウェア。神経科学者も所属するマインドサイエンス部門が、研究を重ねて作り上げた。シューズタイプは足が靴底に固定され、得られる感覚とサポート力がより高い。20,900円。

《BROOKS GLYCERIN FLEX》

《BROOKS GLYCERIN FLEX》

滑らかかつナチュラルなライド感を追求したモデル。革新的なソール構造により中足部から爪先にかけて柔軟性を持たせることで、足の自然な動きをサポート。安定性を高めるためにサイドウォールが高く設計されている。27,500円。WEBサイト

カラダのゆがみはスマホで測る時代。

『my Symmetry(マイシンメトリー)』は、〈花王〉が長年続けてきた歩行姿勢研究を基に開発された、歩行動作で自らの姿勢を解析するアプリ。スマホをお腹に当てて8歩歩くだけで、骨盤のゆがみ・傾き・ねじれ、股関節・膝・足首の関節動作の6項目を解析し、カラダの状態を推定。その結果を基に、おすすめのエクササイズと着用時のゆがみを補整するインソールが提案される。

体重や体脂肪率と同じように、カラダの姿勢も定期的に自身で測定する時代がやってきた!?

《my Symmetry》

《my Symmetry》

〈花王〉が過去に調査した2万人超の歩行姿勢データを用いた独自の解析技術とスマホの振動測定機能を活用するアプリ。iOS、Android両対応。無料で利用可能。

《THE CORE》

THE CORE

どんな靴にもフィットするハーフインソールは、ゆがみの種類に合わせて3種類用意されている。サイズはS、M、L、LLの4サイズ。10,500円。WEBサイト

ベアフットシューズ、百花繚乱!

ベアフットシューズとは、足が本来持っている機能を引き出すために生まれた裸足感覚のシューズ。前足部と踵部の高低差がないゼロドロップ、足指が自由に動く広いトウボックス、薄くて柔軟なソールなどが特徴で、過去にブームにもなった。この人気が再燃していると『ランナーズパルス』の編集長・南井正弘さんは言う。

「『BORN TO RUN』という書籍をきっかけに2011年頃、日本で第1次ブームが起きました。その時はコアなランナー中心のものでしたが、今回はアメリカ発の〈アルトラ〉が牽引していて、ウォーキングやファッションの文脈で選ばれていることも多いと感じています。また、近年はプレート入りの厚底シューズで走るのが一般的になり、たまにベアフットシューズで足をリセットしているというランナーも増えています」(ランナーズパルスの編集長・南井正弘さん)

“裸足感覚”を忘れているようなら、ベアフットシューズを日々の生活に取り入れてみては。

《ALTRA FWD VIA 2》クッション性も備えたモデル。
《ALTRA FWD VIA 2》

《アルトラ フォワード ヴィア 2》25,300円。サイズ:メンズ25.0〜31.0cm、ウィメンズ22.5〜28.0cm。カラー:メンズ3色、ウィメンズ3色。

ベアフット初心者も試しやすい4mmドロップなので、違和感なく履きこなせる。また〈アルトラ〉最大級のクッション性を備えており、非常に快適。日々のランニングからウォーキングまで幅広く対応する。WEBサイト

《LUNA SANDALS VENADO 2.0》走り方を教えてくれるサンダル。
《ルナサンダル べナード 2.0》

《ルナサンダル べナード 2.0》12,980円。サイズ:ユニセックス22.0〜31.5cm。カラー:1色。

〈ルナサンダル〉の中で最軽量・最薄の定番モデル。重量は125g(27.0cm)で、厚さは9mm。裸足感覚で走ることで、着地位置、筋肉の使い方、足音などに敏感になれる。自分の足そのものと走り方に向き合えるサンダル。WEBサイト

《Topo Athletic ST-6》無駄を削ぎ落としたミニマルシューズ。
《トポアスレチック ST-6》

《トポアスレチック ST-6》20,350円。サイズ:メンズ25.0〜30.0cm、ウィメンズ22.5〜25.0cm。カラー:メンズ2色、ウィメンズ2色。

ゼロドロップ設計で、ソールの厚さは14mm。シューズの存在感を最小限にしながら、足を守る保護性、クッション性は十分。ヒールカウンターが折り畳めるので、旅や出張のお供にも最適だ。WEBサイト

学生駅伝のシューズ勢力図、変化の兆し?

〈ナイキ〉がカーボンプレートを搭載した厚底シューズでシーンを席巻(2021年の箱根駅伝では着用シェア95.7%)して以来、学生駅伝での着用シューズへの注目度は高い。近年、着実に数字を伸ばすのが〈プーマ〉だ。23年の7人から、20人、25人と着用者を増やし今年は31人に。4強の一角となっている。

箱根でのシェアはまだ伸びてこないものの、女子駅伝で存在感を発揮したのが〈ミズノ〉。全日本大学女子駅伝、富士山女子駅伝の2冠を達成した城西大学の金子陽向キャプテンらが新作の《ハイパーワープ》シリーズを着用。区間新記録も生まれたことで、注目が高まっている。今後、男子でもシェアを伸ばしていきそうだ。

箱根駅伝ランナー着用シューズブランドシェア

箱根駅伝ランナー着用シューズブランドシェア

青木瑠郁選手《PUMA DEVIATE NITRO ELITE 3》

《PUMA DEVIATE NITRO ELITE 3》

箱根駅伝の1区で区間新記録をマークした國學院大学の青木瑠郁選手は、《ディヴィエイト ニトロ エリート 3 EKIDEN》を着用。1区では6人の選手が〈プーマ〉を選択。存在感を放っていた。

金子陽向選手《Mizuno HYPERWARP PURE》

《Mizuno HYPERWARP PURE》

全日本大学女子駅伝、富士山女子駅伝で《ハイパーワープ ピュア》を着用した金子陽向選手。全日本大学女子駅伝ではアンカー区間で区間新記録をマークし、3位から1位へとチームを押し上げた。

鍛えて、ほぐして、整える。ケアグッズのトレンドもチェック!

《Naboso Ignite Neuro Ball》刺激と冷却の二刀流でコンディショニング。

《Naboso Ignite Neuro Ball》

《Naboso Ignite Neuro Ball》を使用している様子

米国特許取得のテクスチャーを採用したボールと、冷却ジェル内蔵のステンレスボールの2つを活用しコンディショニングができる。運動前はボール表面の突起で足裏を刺激し、運動後に中の冷やしたボールでクールダウンするのがおすすめ。7,700円。WEBサイト

《Gait Happens Toe Spacers》足指が本来あるべき位置に戻るのを助ける。

《Gait Happens Toe Spacers》

《Gait Happens Toe Spacers》を使用している様子

足指の自然な広がりのサポートを目的としたギア。着用することで、足と足指が本来のポジションに戻りやすくなる。素足に着用しても、5本指ソックスの上から着用してもOK。トウボックスが足形になっているシューズ(ベアフット系)であれば、シューズの中でも着用可能。6,820円。WEBサイト

《ZAMST MOTIONAID THIGH LOAD》膝痛につながる筋肉をトレーニング!

《ZAMST MOTIONAID THIGH LOAD》
《ZAMST MOTIONAID THIGH LOAD》着用

装着してランニングするだけで、筋肉への効果的な負荷が得られ、その結果、膝への負荷が軽減するというトレーニングギア。150g単位でウェイトが調整でき、過度な負荷が防げるという。まずはゆっくりとしたスピードで、短い距離から使い始めよう。16,500円。WEBサイト