動作確認は1時間以上。巨人・戸郷翔征選手の自主トレに1日密着。
今シーズンの復活を期す戸郷翔征投手。毎年母校で行っているシーズンオフの自主トレに『Tarzan』が独占潜入。鈴木雅トレーナーと二人三脚で取り組むトレーニングを細かく読み解いていこう。
取材・文/Tarzan 撮影/下屋敷和文
初出『Tarzan』No.922・2026年3月26日発売

Profile
戸郷翔征(とごう・しょうせい)/2000年生まれ。投手(右投げ・右打ち)。聖心ウルスラ学園高校から2018年ドラフト6位で入団。20年から先発ローテーション入り、22年から3年連続2ケタ勝利。22年には阪神戦でノーヒットノーランを達成した。
鈴木雅(すずき・まさし)/1980年生まれ。2004年にボディビル大会に出場し、以来日本選手権9連覇、世界選手権優勝など数々の成績を残す。トレーナーとして活動し、21年からは巨人軍で主にファームでのトレーニングの指導を行っている。
「雅さんはトップを極めた人。一緒にできてありがたい」(戸郷)

左:鈴木雅さん、右:戸郷翔征さん
今年で5年目となる、鈴木雅さんを迎えた戸郷選手の自主トレ。ボディビルダーである鈴木さんとタッグを組む理由とは?
「今年で5年目の自主トレ。本当に意識が高い選手です」(鈴木)

今年の自主トレのテーマは?
今シーズンの意気込みを教えてください!
1.ケア・動作確認はみっちり。
高校時代を過ごした聖心ウルスラ学園・野球部の部室から一日がスタート。自主トレに参加する独立リーグ選手や韓国プロ野球の選手ら「TEAM TOGO」で、鈴木さんが作成したメニューをこなしていく。体幹運動や股関節の動きの確認など、1時間以上行った。
Masa’s Comment|全身を協調させる動きが大事です。
1月はキャンプに向けて強度を上げていく時期。朝は胸郭のアライメントを整える動きや、骨盤まわりの筋肉を鍛えるメニューなどを行います。僕はピラティスの資格も持っているので、背骨のコントロールも意識します。
2.ギアを用いたグラウンドアップ&キャッチボール。
グラウンドに出て、ウォームアップからランメニュー、外野ノックやキャッチボールなどを続けて行う。やり投げのようなギア《フレーチャ》を使った全身運動。キャッチボール後半ではフォームを確認しながら、バッテリー間の18.44mに近い距離で力強い球を投げ込んだ。
Masa’s Comment|投球動作を確認して状態を見極めます。
今日は午後にしっかり重量を扱うウェイトトレーニングを入れたいので、ランの量はセーブ。ノックやキャッチボール中は後ろから動きをチェックして、カラダの状態や使い方、うまく使えていない筋肉などを見極めます。
3.ジムでは5種目のサーキットトレ。
昼食と休憩を挟み、ジムへ移動。ストレッチでカラダをほぐしたあとは股関節や横移動などの5種目のサーキットトレ。それが終わると、低重量〜高重量のスクワット(この日のMAXは130kg!)。最後はランジやラテラルジャンプをこなして、全メニューが終了。
Masa’s Comment|基本的な種目を丁寧に行います。
動きの丁寧さは野球のパフォーマンスアップにもつながります。1できないものは10も100もできないですよね。戸郷選手は筋持久力があって瞬発系の力がやや出にくいので、そこを鍛える高重量トレを丁寧に行います。
1日のスケジュール。














