「お腹の調子がいいと生活がしやすい」井上咲良さんの腸内環境チェック。
発酵食品を手作りし、ランニングを習慣にする井上咲楽さん。日々の食事や運動を通じて腸と向き合う彼女の腸内環境を検査。そこから見えてきた、意外な強みと課題とは。
text: Emi Fukushima photo: Hiroshi Nakamura styling: Yuko Ikeda hair & make-up: Satomi Kurihara
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Profile
井上咲良(いのうえ・さくら)/1999年、栃木県生まれ。タレントとして活躍し、『新婚さんいらっしゃい!』(ABCテレビ)や『ひるおび』(TBS)などレギュラー多数。ランナーとしての顔も持ち、フルマラソンで3時間20分50秒の自己記録を持つ。
発酵食品の手作りとランニングが習慣の井上咲楽さん。さて、腸内は?
【検査方法】
今回は、腸内検査サービス「GUT PARTNER」を使用してもらった。検査レポートからは、腸内細菌の多様性スコアや体質、保有する有用菌・要注意菌の割合などがわかり、その結果を踏まえてインタビューを実施した。
井上咲楽さんの腸内フローラ結果。

酪酸産生菌やビフィズス菌を筆頭に、保有量が多い人ほど疾病リスクが低いとされるフィーカリバクテリウム菌や、日本人に顕著な“痩せ菌”のブラウティア菌など。井上さんの腸内には有益菌が多数存在する。
腸内細菌からわかる体質スコア。
- 肥満・太りやすさ…B
- 免疫力…B
- 疲労・睡眠…B
- 筋肉…A
- メンタル…A
- 健康リスク…A
腸内細菌のバランスを解析することでランク付けされた体質スコアも上々。酪酸産生菌をはじめとする、筋肉の発達や維持との関連が報告された菌の割合に基づく筋肉スコアの高評価は、ランナーの彼女ならでは。
専門家からの総評。
腸内細菌が種類豊富に、バランス良く存在しており、とても良い腸内環境です。今の状態を維持しつつ、美容菌を増やすために大豆の摂取を心がけましょう。食生活を改善し、まずは1、2週間を目安に毎日継続してみてください。
腸を制してこそ挑み続けられる。結果に甘えず、もっと整えたい!
善玉菌の代表格であるビフィズス菌や抗炎症作用を持つ酪酸産生菌が豊富で、腸内細菌の豊かさを示す「多様性スコア」も平均超え。専門家からも「良好な腸内環境」とのお墨付きを得たのが、井上咲楽さん。結果に目を通すなり、「腸内の健康は普段から意識している部分。数値に反映されていて安心しました」と胸を撫で下ろす。
その言葉の通り、彼女のライフスタイルは極めてヘルシー。日々の食事は野菜や発酵食品が中心で、ぬか漬けや発酵調味料を手作りしながら、日常的に取り入れている。
「母の影響で自然と身についた習慣です。子供の頃から食卓には当たり前のように発酵食品が並んでいたし、一人暮らしを始めてからも、ぬか床をお裾分けしてもらったり、レシピを教えてもらったり。今では醬油麴や塩麴、豆板醬などの調味料を自分で作って常備しています。ほぼ毎日食べているので、良い菌が摂れているのかなと。夏にかけてはレモン塩麴を作るのも好きですね。野菜がさっぱりおいしく食べられてお気に入りです」
ランニングもまた彼女の生活の一部。マラソン番組のMCに就任した4年前を機に本格的に始め、現在はフルマラソンはもちろん、50kmを走破するトレイルランのレースにも出場する実力派だ。こうした運動習慣は、腸への意識を強めるきっかけにもなっている。
「普段は1回10km前後の距離を、週に3、4回を目安に走っています。このペースで続けていると、“今日は胃が重たいな”“消化に時間がかかっているな”など、日々の状態を敏感に感じ取れるようになってきたんです。特に私は脂質の多い食事の後に調子を崩しやすいので、揚げ物が食べたい時も運動前や仕事前は控えたり。あとは、暑い日でも冷たい飲み物を摂りすぎないようにしたり。少しずつ気をつけるようになりましたね」
ほかにも、汁物を先に食べたり、小麦を食べた後は発酵食品を豊富に摂ったり。カラダの状態に耳を澄ましながら、細かな工夫を積み重ねるのが彼女の腸活スタイルだ。
「朝の目覚めもいいし、フットワークも軽くなる。お腹の調子がいいと生活がしやすいんです。逆にコンディションが悪いと、動きも頭の回転も鈍くなるし、メンタルにも悪影響を及ぼしてしまいます。仕事でも走るうえでも、腸を制して初めて、訪れたチャンスをものにできるなと実感しています」
翻って検査結果に戻ると、少し気になる部分も。「インドール産生菌の数値が高いことに、改善の余地ありと書かれていますね」と井上さん。過剰に増えると肝臓や腎臓で有害な代謝物を蓄積する要注意菌の一つだ。専門家によれば、過剰なタンパク質や脂質を控え、水溶性食物繊維を豊富に摂ることで減らしていけるのだという。
「食物繊維をあまり摂れていない自覚がありますね。というのも実は今、歯の矯正をしていて、繊維質な食材は歯に挟まりやすいことから、自然と避けてしまっていたんです……(笑)。これからは意識的に摂っていこうと思います」
さらには、女性ホルモンに似た構造で“美容菌”とも評されるエクオール産生菌が少ないとの指摘も。大豆食品を摂ることが鍵を握る。「まだ改善点も多いということですね。もっと腸を健康にしていきたいです!」とあくまで向上心を忘れない井上さんなのだった。


